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開催日2023/05/15 (月)
5月11日インターステラテクノロジズ(株)の工場見学会を開催しました
5月15日(月)、北海道広尾郡大樹町でロケットの開発・製造・打上げサービスを手掛けるインターステラテクノロジズ株式会社(以降IST)様の工場見学会を開催しました。
当工場見学会は「中小製造業の技術でロケット開発を加速させるプロジェクト」の第二弾として開催したもので、23社32名に参加いただきました。
※「中小製造業の技術でロケット開発を加速させるプロジェクト」とは、NCネットワークの会員企業である中小製造業が持つ高精度な技術と、ISTがロケット開発において求める技術をマッチングさせることで、ISTのロケット開発を加速させるとともに、中小製造業の宇宙産業参入を後押しすることを目的としたプロジェクトです。第一弾は2022年10月にIST創業者の堀江貴文氏と、代表取締役社長の稲川貴大氏を招き、講演会を開催しました。詳細はこちら。
「ロケットは輸送業」と位置付ける同社。同社が手掛ける、「MOMO」は観測ロケットで、国内の民間企業単独として初めて且つ唯一となる宇宙空間到達を達成しています。小型人工衛星打ち上げロケットの「ZERO」は現在開発・製造を進めており、2024年度以降に打ち上げを予定。また、北海道大樹町の商業宇宙港、北海道スペースポート(HOSPO)内にはMOMOのロケット射場を所持しており、ZEROの打ち上げに対応した射場の工事が着実に進んでいるとのこと。なお、2021年には100%子会社であるOur Stars 株式会社を設立し、ロケットのみならず、次世代衛星サービスの研究・開発をも推進しています。
半導体の進化で人工衛星の小型化が進み、ロケット打ち上げニーズが大幅に増えるなか、低コストでロケットを高頻度に打ち上げる、「宇宙の総合インフラ会社」への将来を見据えていました。
見学会当日は、同社の取り組みを紹介いただいたのちに、工場とロケット射場を見学。最後に参加者から自社紹介をいただきました。ロケットの製造・発射の生の現場を前に、参加者からは質問が飛び交い、同社が求めている技術は何なのか、どのようなところで参加企業各社がもつ技術力を活かすことができるのか、互いに目的をもって意見交換がなされ、とても有意義な会となるとともに、「中小製造業の技術でロケット開発を加速させる」プロジェクトが前進しました。